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駐車場の種類|構造・設置場所・契約・認定

2022.05.18

土地を活用の一つとして、駐車場を開設する方もいるのではないでしょうか。一口に駐車場とはいっても、構造や設置場所、契約のタイプなどが異なり、さまざまな種類があります。

そこで本記事では、構造や設置場所などさまざまな切り口から、駐車場の種類を解説します。新たに駐車場経営を始めたいと思っている方や興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

駐車場の種類|構造

まず、平面駐車場や立体駐車場など構造による駐車場の違いを説明します。

平面駐車場

平面式駐車場とは、平面に並んだ駐車スペースが広がっている駐車場のことで、屋外に設置されていることが多く見られます。基本は建物が必要なく、高さのあるものでも駐車可能のため、サイズ制限がほぼありません。

数台程度が駐車できるものから、数百台以上が駐車できるものまで、さまざまな規模があります。平面駐車場の地面は、アスファルト舗装か砂利敷きが大半です。

建物が不要なうえに、砂利敷きであれば舗装も不要のため、立体駐車場と比べて低コストで始められることがメリットです。一方で、基本は屋根がなく日光や雨風にさらされることや、立体駐車場などと比べると防犯性に劣ることなどがデメリットでしょう。

立体駐車場

立体駐車場とは、建物の各フロアに駐車スペースがある駐車場です。限られた敷地に多くの車を収容したい場合に適しています。

耐火性があり、雨風や津波などにも強いことから、災害時は避難所としても利用可能です。

なお、立体駐車場は大きく分けると、次の2種類があります。

  • 自走式立体駐車場
  • 自走式立体駐車場とは、建物内で車を運転して出入りする方式のものを指します。機械式よりも出入りが簡単なことが特徴です。

    また、自走式立体駐車場にも、床の形によっていくつかの種類があります。フラットな階層をスロープでつないだフラット式、半階ずつずれたフラットな階層を一定方向に回りながら上昇・下降していくスキップ式、各階層が傾斜したらせん状になっている連続傾床式の3つが挙げられます。

  • 機械式立体駐車場
  • 機械式立体駐車場とは、機械を使って多層的に車を収容するタイプの駐車場です。機械式立体駐車場にも種類があり、パレットに車を載せて機械で移動させる二段式・多段式駐車場と、パレットをタワー内で循環させて車を収容するタワー式駐車場の2つに大きく分かれます。

    1台あたりの建設コストは、ここで紹介した構造のなかでもっとも高いものの、その分、スペースが限られた場所でも効率的に車を収容することが可能です。防犯性にも優れ、他の車と事故を起こすこともないでしょう。

駐車場の種類|設置場所

次に、設置場所による駐車場の違いを説明します。路上や路外の違いがあるだけでなく、条例などによる違いもあるので、それぞれを確認していきましょう。

路上駐車場

路上駐車場とは、道路上につくられた駐車場を指します。パーキングメーターやパーキングチケットにより管理され、地方自治体などが整備することがほとんどです。

路外駐車場

路外駐車場とは、一般道路外に設置してある駐車場で、不特定多数の人が自由に使えます。一般的にいう駐車場のほとんどが路外駐車場になりますが、月極駐車場など特定の人が利用するものは路外駐車場には該当しません。

附置義務駐車場

附置義務駐車場とは、自治体の附置義務条例に基づいて整備される駐車場を指します。延べ面積が2,000平方メートルを超える大規模な建物など、駐車場が必要だと認められる一定条件を満たす場合には、附置義務駐車場をつくらなければなりません。

なお、駐車場法に基づいて整備された駐車場のうち、附置義務駐車場は約8割を占めています。

都市計画駐車場

都市計画駐車場とは、都市計画によって設置された駐車場です。ターミナル駅周辺のように交通が集中して混み合う地区などに設けられています。都市計画駐車場の整備は、おもに自治体が行なっています。

届出駐車場

届出駐車場とは、駐車場法に基づき、自治体へ届出が必要な路外駐車場のことです。敷地面積が500平方メートル以上あり、駐車料金を徴収するタイプのものが該当します。

駐車場の種類|契約

続いて、契約による駐車場の違いを説明します。10分単位などで利用できる時間貸しのものから、月極や年払いまで幅広くあるので、それぞれの契約の違いを確認していきましょう。

時間貸し駐車場

時間貸し駐車場とは、いわゆるコインパーキングのことです。10分単位や30分単位など、時間単位で利用可能です。時間貸し駐車場のなかには、最大で数日間利用できるものもあります。

日貸し駐車場

日貸し駐車場は時間貸し駐車場と異なり、時間単位ではなく1日単位で利用できるものを指します。出張や旅行などで利用されることが多く、駅や空港、バスターミナルの周辺で多く見られます。

月極駐車場

月極駐車場とは、1カ月単位で利用できる駐車場のことです。賃貸住宅のような契約が必要になることが多く、敷金などの初期費用がかかります。

年払い駐車場

年払い駐車場とは、1年単位で利用できる駐車場のことです。時間貸し駐車場などの一部を年払いで借りているケースが多くあります。年払い駐車場は、企業などが利用するのが一般的です。

定期契約の駐車場

定期契約の駐車場とは、時間貸し駐車場などで一定期間の料金を支払い、空いているスペースがあれば利用できる契約のものをいいます。満車時には利用できませんが、時間貸し駐車場よりは安く借りることができたり、都度精算が不要だったりします。

駐車場の種類|認定

自走式立体駐車場には、安全確保の観点から、いくつかの認定制度が設けられているものがあります。認定制度の違いによる、駐車場の種類を確認していきましょう。

一般認定

一般認定とは、国土交通省によって定められた基準や安全性をクリアすることで、認定される制度を指します。構造や部材の種類や配置なども決まっているため、工程がシンプルになるのがメリットです。

一般認定は、防耐火認定と型式適合認定の2種類があります。

個別認定

個別認定は、個別の駐車場に対して認定される制度です。一般認定とは異なり、形状に制約がないため、一般認定の規格に該当しない場合に利用できます。

また、規模が大きくなっても認定取得費用が増えないため、大規模な駐車場にも向いています。一方で、一般認定と比べて、取得に半年程度かかってしまうのがデメリットです。

防耐火認定

防耐火認定は一般認定の一つで、国土交通省が定める防火・耐火性の高い構造物や材料の使用により、認定される制度をいいます。3階建て以上のものが対象で、認定されると防火シャッターや耐火被覆、固定式消火設備の設置が不要になることから、大幅なコストダウンが可能です。

型式適合認定

型式適合認定は一般認定の一つで、国土交通大臣が指定する機関により、建築物の技術的基準に合った条件を審査することで認定される制度です。構造計算適合判定の審査が免除されるため、審査機関の短縮が可能になります。厳しい条件をクリアしているため、安全性が高いのもメリットです。

まとめ

駐車場には、平面や立体など構造による種類だけではなく、設置場所によるものや契約のタイプ、認定による違いなどにより幅広い種類があります。駐車場によっては、法律や条令などの手続きが必要になるものも含まれます。

アットパーキング」では、駐車場の資産運用に関する相談も行なっています。平面駐車場や機械式立体駐車場にも対応しているほか、駐車場の開設やメンテナンスなどの管理も行なっています。

相談は無料のため、駐車場の開設を検討されている方は一度相談してみてはいかがでしょうか。

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