月極駐車場の契約期間はどのくらい？短期契約や途中解約についても解説
月極駐車場は、1カ月単位で賃料を払って借りる駐車場のことで、貸主と借主との間で賃貸契約を交わすのが一般的です。通常は1～2年といった長期契約が多いですが、2～3カ月の短期契約を希望している方もいるのではないでしょうか。
この記事では、月極駐車場の種類や契約期間について解説します。また、短期契約や途中解約についても解説しますので、月極駐車場の契約について知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
月極駐車場について
月極駐車場とは、1カ月単位で賃料を払って借りる駐車場のことです。通常、貸主と借主との間で賃貸借契約を結びます。
自宅や通勤先、通学先などに駐車場がない場合に重宝する存在です。継続して駐車するのであれば、コインパーキングに駐車するよりもリーズナブルになりますし、満車でとめられないといったこともありません。また、自宅から直線で2km以内などの条件を満たせば、車庫証明も取得可能です。
月極駐車場は、大きく分けて自走式駐車場と機械式駐車場の2種類があります。それぞれの特徴について確認していきましょう。
自走式駐車場
自走式駐車場とは、駐車スペースに自分で車を運転して出し入れするタイプのものです。
機械式駐車場と比べて、車の出し入れがすぐにできて、車体の大きさにも制限が少ないのが特徴。また機械式よりも数が多く、賃料もリーズナブルであることがメリットです。
一方、機械式駐車場と比べると、車に汚れがつきやすい、いたずらや盗難などの被害にあいやすいといったデメリットもあります。特に屋根がない平面駐車場の場合、紫外線や雨、鳥のフンといった自然の影響を強く受けてしまいがちです。
また、平面駐車場は、舗装がされていない砂利敷きの駐車場も多く、飛び石で車に傷がつく可能性があります。さらに、雨が降るとぬかるんで、駐車場の出入りで足が汚れてしまうこともあるでしょう。
機械式駐車場
機械式駐車場は、車をパレットと呼ばれる台に載せて、機械で車を出し入れするタイプのもので、土地が少ない都市部に多く設けられています。機械式駐車場には、さらに細かく次のような種類があります。
- ピットタイプ：パレットが上下のみに移動するもの
- パズルタイプ：パレットが上下左右に動くもの
- ビルトインタイプ：パレットがビルのなかで循環回転するなどして、ビル内に車を収納するもの
機械式駐車場は、自走式駐車場と比べて、防犯面に優れ、汚れもつきにくいというメリットがあります。特にビルトインタイプでは、周りが建物で覆われて、なかに人が入れない構造のため、高い防犯性と風雨からの保護が可能です。
一方で、機械式駐車場は自走式駐車場よりも数が少なく、賃料が高めなのがデメリットです。また、車のサイズに制限が多く、車種によっては使えないことがあります。
さらに、車の出し入れに時間がかかるほか、故障時やメンテナンス時は車の出し入れができなくなってしまうのも弱点です。車を乗せるパレットが地下に収納されるタイプのものでは、浸水の被害にあうリスクもあります。
月極駐車場の契約期間
月極駐車場の契約期間には、法的な決まりはありません。1年としているところが多いようですが、なかには2年ごとの契約や、1カ月ごとの契約のところもあります。
月極駐車場では短期での契約は可能なのでしょうか。月極駐車場はコインパーキングよりも安く利用できるため、例えば、工事関係者が工事期間中に車を置きたいといった短期のニーズもあるでしょう。
また、長期のつもりで契約しても、家庭や仕事の都合で急に解約しなければならない場合もあります。こうしたケースで途中解約は可能なのでしょうか。
月極駐車場の短期契約や途中契約について確認していきましょう。
短期契約は可能？
月極駐車場では、1年から2年といった長期の契約が多く、数カ月といった短期の契約は断られる場合も多いのが現状です。
その理由としては、短期で契約したとしても、すぐにまた空きになってしまうため、できるだけ長期契約を優先したいといったことが挙げられます。
また、短期契約の場合、申し込みは実際の使用日直前であることが多く、使用日までに急いで契約書を交わすのが大変だというのも理由の一つです。
さらに、車庫飛ばし対策として短期契約をしていないこともあります。車庫飛ばしとは、虚偽の申請で車庫証明を取得することです。月極駐車場を契約して車庫証明だけをとり、すぐに駐車場を解約することで、違法に車庫証明を取得するのです。
そのため、月極駐車場によっては、解約不可期間を定めていたり、車庫証明が必要な場合に数カ月分の賃料前払いを求めたりしていることもあります。
しかし、逆にいえば、車庫証明を必要としていない場合は、交渉の余地があるともいえます。数は多くありませんが、短期契約が可能な月極駐車場も存在しているため、あとで詳しく説明する「アットパーキング」などで探してみてはいかがでしょうか。
契約期間中に途中解約はできる？
月極駐車場を一旦契約したあとで、契約期間中に途中解約することは可能なのでしょうか。結論からいうと可能で、法律などで制限されていることはありません。
ただし、ほとんどの契約では「解約予告」が定められています。これは、実際の解約の一定期間前に解約の予告をしなければならないというものです。
月極駐車場を契約するときには、賃貸契約書を交わすことが一般的ですが、そのなかに「解約予告の告知期限」が定められています。途中解約の際には必ず確認しましょう。
「解約予告の告知期限」は1カ月前とされていることが多いですが、2～3カ月前とされていることもあるため、注意が必要です。なかには、直前の予告でも良いとしている契約もありますが、そういった場合でもマナーとして1カ月くらい前には伝えるべきでしょう。
解約予告の告知期限より遅くなってしまった場合、例えば期限が1カ月前の場合で1カ月を切ってから解約予告をすると、違約金を求められることが多くあります。違約金についても賃貸契約書を確認しておきましょう。
解約する月の賃料は、日割りになる契約もあれば、1カ月分全額が必要になることもあります。こういったことも、あらかじめ契約時によく確認しておくことが大切です。
月極駐車場をお探しなら「アットパーキング」がおすすめ
月極駐車場を探す場合、地域の不動産会社に依頼するほか、実際に該当地域を歩いて探しているかもしれません。しかし、不動産会社1社あたりがもっている情報はそれほど多くはありませんし、実際に歩いて探すのも大変です。
インターネットを使えば、Webから探している地域の駐車場を検索できます。「アットパーキング」では、全国約37,000カ所、約550,000台分の月極駐車場を探すことが可能です。
住所だけではなく、地図上や最寄り駅からも検索ができます。検索結果から賃料や敷金などがわかるほか、駐車場によっては、駐車枠の大きさや車庫証明の発行手数料なども紹介。借りたい駐車場がすでに満車の場合は、空き待ち予約をすることも可能です。
また、工事車両用の駐車場を短期で確保したいケースなど、複数台で使える月極駐車場を探している場合には、アットパーキングの専任スタッフに探してもらうこともできます。
