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月極駐車場を利用している方の悩みとして、「どこで洗車をするか」という問題があります。

月極駐車場は共有スペースのため、ルールを守らなくてはなりません。自己判断で洗車をした場合には、他の利用者との間でトラブルに発展する可能性があります。

この記事では、月極駐車場で洗車をしても良いのか、洗車ができる場所や車が汚れる理由、車の汚れを防ぐ方法などについて解説します。

月極駐車場で洗車をしても良い？

そもそも月極駐車場内で洗車をしても良いのか、また月極駐車場で洗車をするとどのような問題があるのかを解説します。

月極駐車場での洗車は基本的にNG

一般的にマンション・アパートなどの駐車場の場合、共用スペースを個人の目的で利用することは規約上、禁止されています。すなわち、共有スペースの水道を個人の目的で利用するのもNGです。

自分がくんできた水なら許されるわけでもなく、洗車に使用した水がうまく流れず駐車場内にたまるといった排水の問題もあります。

月極駐車場においても、駐車場内での洗車が賃貸借契約書の禁止事項に明記されているケースは珍しくありません。洗車によって駐車場やとめてある他の車にダメージを与えたら、オーナー側から契約解除される場合があります。

こうした問題を考えると、洗車スペース付きでない限り、駐車場で洗車をするのは避けるべきでしょう。

月極駐車場での洗車はトラブルになりやすい

月極駐車場では、近くに他の利用者の車もとまっているため、洗車の際に他の車や利用者に水がかかるなどのトラブルに発展しやすいといえます。

水なし洗車の場合でも、洗車用スプレーの薬剤が飛散する、ジャンパーの金具が車体に当たって傷を付けてしまうなど、周囲に迷惑がかかるリスクは否定できません。特に、風の強い日には注意が必要です。

汚れが気になったとしても、駐車場内ではあくまで最小限の対応にとどめるべきです。ファスナーなどの金具がない服を着て、洗車用シートで軽く拭く程度にしておきましょう。

月極駐車場の利用者はどこで洗車する？

月極駐車場の利用者は、どこで洗車をするのがよいのでしょうか。月極駐車場の利用者におすすめの洗車場所を2つ紹介します。

洗車場

いわゆるコイン洗車場です。24時間利用できるところもある、水道が使える、駐車スペースが広い、などのメリットがあります。洗車場によって異なりますが、高圧洗浄機や室内掃除機、マット掃除機といった専用の道具が設置されているところも多く、ワックスやコーティング剤を塗ることも可能です。

基本的にセルフでの洗車となるため、洗車道具をレンタルできない場合は、スポンジやバケツ、タオルなどを持参しなくてはなりません。また、利用する際はマナーを守ることが大切です。

洗車場は近年減少傾向にあり、閉鎖も進んでいるのが現状です。利用する際は、現在営業しているかどうかを事前に確認することをおすすめします。

ガソリンスタンド

自宅に洗車する場所がない場合のメジャーな方法で、「セルフ洗車機の利用」または「スタッフによる手洗い洗車」のいずれかを選べます。

車に乗ったまま利用でき、比較的安価で素早く車をきれいにできるのが、セルフ洗車機のメリットです。ただし、完全に水を弾いてくれるわけではないため、拭き上げは自分で行なう必要があります。また、ワックスやコーティング剤を塗るにはスペースが狭いでしょう。

手洗い洗車は、自分で洗う手間を省けます。人の手で作業するため、洗い残しの心配も基本的にありませんが、安くても2,000円程度かかります。

車の汚れ具合や費用、時間などの状況に合わせて、都合の良いほうを選びましょう。

そもそもなぜ車が汚れるのか

そもそも車が汚れる原因にはどのようなものがあるのでしょうか。おもな原因は次の5つです。

水垢

車に付いた雨水や水道水に溶け込む不純物が、水分蒸発後に残留することで発生するものです。雨や洗車後の拭き残しによる水垢を放置してしまうと、「イオンデポジット」という取れないシミになります。

イオンデポジットは白っぽいリング状の汚れで、軽度なものなら洗車で洗い流せますが、長期間放置して深刻化した場合には、プロの手が必要かもしれません。

花粉や砂埃・黄砂など

日本の多くの地域では、一年中何らかの花粉が飛散しています。花粉が車体に付着した状態で雨に濡れた場合、花粉に含まれるペクチンが溶け出します。ペクチンの独特の粘着性によって車に花粉の汚れが固着してしまうと、簡単には落とせません。

また、黄砂の時期には、風に飛ばされた黄砂によって車体が汚れます。

鉄粉

鉄粉は小さな金属のかけらで、目に見えないこともあります。しかし実は、ブレーキ時にローター部分が削られてできた粉や道路や鉄道から飛ばされた粒などが、いたるところに飛散しているのです。塗装の表面に付着した鉄粉をそのままにしておくと、酸素や水に反応して錆びてしまったり、腐食を招いてしまったりします。

ピッチタール

アスファルトの破片などが飛散し、車体に付いたものです。タイヤの周りやボディの側面などに多く付着しています。塗装自体に固着し、長期間付着したままだと、クリーナーでも落ちない汚れになってしまいます。

鳥の糞・木の実・落ち葉

鳥の糞は車の見た目のイメージを損なうだけでなく、不衛生です。さらに、鳥の糞や木の実は酸性の成分を含んでいるため、長期にわたって放置すると、車の塗膜を溶かして跡をつけてしまいます。

月極駐車場で車を汚さない方法とは

外を走ればどうしても車は汚れます。汚れを放置すると落ちにくくなってしまうため、早め洗車、こまめな洗車が基本です。ただし、忙しいと洗車をする時間も取りづらいでしょう。

最後に、月極駐車場の利用者が車を汚しにくくするためにできる3つの方法を紹介します。

屋根付きの月極駐車場を借りる

雨は車を汚す一番の要因であり、青空駐車ではとめている間にも車は汚れてしまいます。屋根付きの月極駐車場であれば、風雨による汚れを軽減できます。鳥の糞からも守ってくれるでしょう。

ただし、料金が高くなる、車の高さに制限があるなど、デメリットもあります。また、屋根付きでも、横からの風雨は避けられません。

屋根付きの月極駐車場にもいくつの種類があり、料金も異なります。機械式駐車場は自走式駐車場よりも料金が安めですが、車の出し入れには時間がかかります。

ボディカバーをかける

車全体を覆うカバーをかけることで、直接的に雨風や紫外線にさらされたり、猫や鳥に傷付けられたりする心配がなくなります。

車のサイズを確認し、しっかりとフィットするものを選びましょう。また、カバーの素材によっては風にあおられて音を立てるものもあるため、音のしにくい素材のものを選ぶのもポイントです。音がうるさいと、近隣から苦情が出る場合があります。

強風や台風の接近が予想される場合は、しっかりと固定してください。

定期的にボディコーティングをする

新車購入時にプロ用のコーティングをし、車検のたびにコーティングを更新することもおすすめします。汚れや塗装面へのダメージ、汚れの固着を防いでくれ、洗車も楽になります。

ボディコーティングにはさまざまな種類があります。持続期間が約3年から5年程度と長く、長期的にみてコストパフォーマンスの高いガラスコーティングが近年の主流です。

屋根付きの駐車場で車を保管すると、コーティングの効果を長持ちできるでしょう。

まとめ

月極駐車場は共有スペースであり、基本的にそこでの洗車は禁止されています。ただし、車に付いた汚れを放置していると、洗車でも落とし切れなく場合があります。洗車場やガソリンスタンドを利用して、こまめに車を洗うことをおすすめします。

車を汚れにくくするには、ボディコーティングをしたり、屋根付きの月極駐車場を借りたりすることも有効です。

「アットパーキング」で駐車場検索をすれば、近隣の屋内の駐車場を手軽に探せます。料金などの条件も比較できるため、屋根付きの月極駐車場をお探しの方はぜひご活用ください。