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なぜ前進駐車なの?その理由や前進駐車のコツ・注意点とは

駐車場によっては、「前進駐車でお願いします」「前向き駐車でお願いします」などと書かれた看板が掲示されています。こういった掲示を見かけた方のなかには、前進駐車によるメリットがわからないという方や、できれば普段どおりバックで駐車したいと感じる方もいるのではないでしょうか。なかには、前向き駐車という言葉の意味を間違って解釈しているケースも多々あるようです。

そこで本記事では、前進駐車の意味や前進駐車する理由、問題点などを解説します。記事の後半では、前進駐車のコツと注意点なども紹介するのでぜひ最後までご覧ください。

前進駐車とは?

「前進駐車」とは、その名のとおり、進行方向に進みながら(前進して)駐車する方法です。「前向き駐車」と呼ばれることもありますが、言葉を誤解して「前向きになるように(バックして)駐車」と思っている人も多くいるようです。

参考として、自動車に関するWebメディア「MOBY(モビー)」では、前進駐車(前向き駐車)が指定されている駐車場で、どちら向きで駐車している車が多いか調査を行なっています。調査によると、「前進して駐車」している車が約6割、「前向きになるようバックして駐車」している車が約4割となっており、多くの方が前進駐車の意味を誤って理解していることがうかがえます。

参考:「前向き駐車」を誤解してない?4割の人が間違えている正しい駐車の仕方とは|MOBY(モビー)

なお、アメリカでは前進駐車が多いといわれています。駐車スペースの狭い日本では、前向きか後ろ向きかが特に指示されていない駐車場の場合、習慣的にバック駐車する方のほうが多い傾向にあるようです。

そのため、前進で駐車してほしい場所では、「前進駐車」の看板が掲示されています。前進駐車は、店舗の駐車場や月極駐車場など、おもに家屋や植栽などに隣接している駐車場で指定されています。

前進駐車をするのは何のため?

そもそも、なぜ前進駐車(前向き駐車)を推奨する駐車場があるのでしょうか。ここでは、その理由を解説します。前進駐車する理由を理解すれば、前述したような後ろ向きでの駐車と誤解することがなくなるでしょう。

近隣住宅などへの配慮

住宅に併設された駐車場の場合、近隣住宅への配慮から、前進駐車が推奨されていることがあります。これは、ドライバーにお願いしたいマナーとして、駐車場オーナーや施設側が自主的に掲示しているケースです。

バックで駐車した際、近隣住宅に車の排気ガスが流れてしまうのを防ぎたいという意図があります。例えば、近隣住宅のベランダが駐車場に面している場合、排気ガスが洗濯物に直接かかり、苦情が出ることがあるでしょう。

また、マフラーの出口が住宅側に向いていると排気音が大きく聞こえてしまいますが、前進駐車であれば若干騒音が軽減されると考えられています。

駐車場のレイアウトによるもの

一般的な駐車マスは、通路に対して垂直に駐車するよう設置されています。一方で、駐車マスを通路に対して斜め前方向きの角度に配置すると、前進駐車・バック出庫が前提のレイアウトになります。

斜め前方向きの駐車マスは高速道路のサービスエリアやパーキングエリアに多く、道路や駐車場スペースが狭い日本においては珍しいタイプのレイアウトです。

前進駐車で起こりやすい問題

日本ではバック駐車が主流なだけに、慣れない前進駐車をする際は、普段と異なる点に気を付けなければなりません。以下では、前進駐車した場合に、起こりやすい問題を紹介します。

フロントバンパーを破損する可能性がある

前進駐車の際は、輪止めにフロントバンパーをぶつける可能性があります。輪止めの高さは、一般的に90~150mm程度です。バック駐車では問題ない車でも、フロント側が下がっていることにより、前進駐車すると輪止めに当たってしまうことがあります。特に車高の高さをカスタムしている場合は十分注意してください。

店舗内などにヘッドライトが当たる

屋外が暗い時間帯に店舗や住宅などに向かって前向き駐車をする場合、建物側を歩いている人や店内にいる人にヘッドライトが当たってしまいます。距離感によってはかなり眩しく感じることがあるため注意が必要です。

前向きに駐車する際は、できるだけ速やかに駐車を済ませ、入庫後はいつまでもヘッドライトを点けたままにしないようにしましょう。また、入庫の際にハイビームになっていないかも気を付けてください。

バック出庫による事故発生のリスクがある

前向き駐車の場合は出庫がバックになるため、後方不注意による事故発生の可能性が高まります。前進駐車した状態で運転席から後方確認する場合、駐車する際にバックで進入するときよりも死角が大きくなりがちです。特に、隣に止まっている車によって死角ができると見通しが悪くなり、事故を起こしやすいため注意しましょう。北海道警の調べでは、駐車場などで起きた事故の7割は、車がバックしていたときに起こったとされています。

参考:「前向き駐車」、実は危険って本当? シラベルカ|NHK

前進駐車のコツと注意点

前進駐車は、バック駐車とは異なる点に注意が必要です。ここでは、前進駐車・バック出庫の際のコツや注意点について解説します。

1回で入れようとしない

入庫時は、無理に1回で車を入れようとしないことが大切です。特に、狭い場所では内輪差で隣の車と接触しやすいため、何度か切り返しを行ない、角度を修正しながら駐車しましょう。狭いスペースでは前進よりもバックのほうが角度を調節して駐車しやすいため、日頃バックで駐車しているときより切り返し回数は多くなるかもしれません。

ただし、駐車場のスペースに余裕がある場合は、大回りして進入すれば1回で入れられることもあります。いずれにせよ、隣接の車に近づきすぎないよう配慮が必要です。

安全確認を徹底する

出庫の際は、バックミラーやバックモニターだけに頼らず、目視による安全確認が必須です。バック出庫では、物損事故だけでなく、駐車場内での歩行者との接触事故も数多く起きています。より安全に出庫するためにも、できれば同乗者に誘導してもらいましょう。

また、前向き駐車の場合、出庫の際は外輪差で隣の車に接触しやすくなります。これを避けるには、いったん車を駐車スペース外にできるだけ出してしまってから、車体の方向を変えるように心がけるとよいでしょう。

まとめ

前進駐車(前向き駐車)は、駐車場に前進しながらとめる方法です。周囲の住宅や店舗への配慮などの意味があるため、指示のある場所では言葉の意味を正しく理解して駐車しましょう。前進での駐車はバックより簡単に感じる方もいるかもしれませんが、前進駐車ならではの危険や注意点もあります。入庫・出庫の際に事故を起こさないよう、バック駐車と異なる点には十分気を付けてください。

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