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月極駐車場とは? 読み方や種類、契約までの流れを紹介

2021.07.12

車を所有する場合、維持費や保険と併せて考えるべきポイントとなるのが駐車場です。駐車場がなければ車を保管できないため、必ず用意しなければなりません。

自宅やマンションの敷地内に利用できる駐車場がない場合は、インターネットなどで「月極駐車場」を探すことになります。とはいえ、月極駐車場について実はよく知らないという方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、月極駐車場の概要や読み方、契約までの基本的な流れについて解説します。

月極駐車場とは?

月極駐車場とは、「1カ月単位で賃貸される有料駐車場」のことです。駐車場の管理会社やオーナーと賃貸借契約を締結して、毎月定額の賃料を支払うと利用できるようになります。

以下の条件を満たす月極駐車場であれば、車庫証明を取得できるので、こちらも併せて把握しておきましょう。

自宅から2キロメートル以内にある
出入りに支障がない
車全体を収容できる
車の所有者が、車の保管場所として利用できる権利を持っている

参考:自動車の保管場所の確保等に関する法律施行令

原則として、月極駐車場の契約手続きは書面を通じて行ないますが、最近ではオンラインのみで契約締結まで完了できるケースも増えています。

ただし、地域によっては駐車場の空きが少ない可能性もあるため、車の購入前から探しておくとよいでしょう。

月極駐車場の読み方は?

月極駐車場というキーワード自体はよく目にしますが、読み方を間違えている方が意外と多いようです。

月極駐車場は「つきぎめちゅうしゃじょう」と読みます。「げっきょく」や「げつごく」ではないので、きちんと覚えておきましょう。

月極を「つきぎめ」と読むことに違和感を覚えるかもしれませんが、江戸時代から戦前まで「極める」は「きめる」と読んでいました。この言葉は「約束する」という意味合いで使われていましたが、戦後(1946年~1949年)に制定された漢字のルールに基づき、読み方が変わったのです。

しかし、1カ月ごとに賃料を支払う駐車場が誕生したときには、まだ「極める」という読み方の慣習が残っていました。その影響から「決める」を用いた「月決め駐車場」では意味がおかしくなるため、結果として意味が通りやすい「月極駐車場」になったと考えられています(※由来には諸説あります)。

ただし、一部の地域では「月決め駐車場」「月決駐車場」といった表記が使われていることもあります。

月極駐車場の種類

機械式駐車場

月極駐車場はあくまで使用上の契約形態を示す言葉であり、駐車場の種類そのものを表しているわけではありません。実際、月極駐車場にはさまざまな種類が存在します。

ここで、種類ごとの特徴やメリット・デメリットを見てみましょう。

  • 平面式駐車場
  • 「平面式駐車場(平置き駐車場)」とは、その名のとおり平面(地面)に直接駐車する方式の駐車場です。地面がコンクリートで舗装されているタイプもあれば、砂利や砂地が剥き出しのままになっているタイプもあります。

    平面式駐車場のメリットは、車の出し入れがスムーズにできることです。駐車場自体が広く作られているため、車を動かしやすくストレスが溜まりません。また、階層や機械がないため、賃料は比較的低めに設定されていることが多いでしょう。

    一方、地面の上にそのまま駐車するので、小さい石や砂が車に当たって、細かい傷や汚れがつきやすいというデメリットもあります。屋根が設置されていない場合、車が雨に濡れてしまうことも難点です。

  • 多層式駐車場
  • 「多層式駐車場」とは、複数の階層に分かれている自走式の立体駐車場を指します。自分で車を運転して、スロープを上り下りする方式です。平面式駐車場に比べて階層が多い分、駐車できる台数も多くなっています。

    階層によってメリット・デメリットが変動することも、多層式駐車場の大きな特徴です。下層であれば、車の出し入れに時間がかかりにくい、屋根があるので雨に濡れないというメリットがあります。その代わり賃料は高いため、コストが増える点には注意が必要です。

    一方、階層が高いほど車の出し入れに手間を要することなどから、上層階にいくにつれて賃料が安くなるように設定されています。コストを抑えたいなら、上層を選ぶとよいでしょう。

  • 機械式駐車場
  • 「機械式駐車場」とは、機械制御のパレット(車を載せる台板)によって車を出し入れする方式の駐車場です。構造や仕組みの違いから、いくつかのタイプに分かれています。以下に代表的なタイプをまとめたので、参考にしてみてください。

    ピット式:パレットを上下に移動させて車を出し入れする
    パズル式:パレットをパズルのように移動させて車を出し入れする
    タワー式:外部から見えないタワー内でパレットを移動させて車を出し入れする

    機械式駐車場に共通するメリットとしては、防犯性に優れている点が挙げられます。パレット上の車には簡単に手出しできないため、いたずらや盗難といった被害に遭う可能性も低いでしょう。

    一方、自分の車を出し入れするまで時間がかかる、機械制御なので賃料が比較的高いといったデメリットもあります。

月極駐車場にかかる初期費用

月極駐車場を利用する場合、支払うべきコストは毎月の賃料だけではありません。賃貸物件と同じく、初期費用がかかります。支払いのタイミングは、契約手続きの前後が一般的です。

契約内容によって初期費用の内訳も変わってきますが、通常は以下のような費用が必要になります。

前家賃  :賃料1カ月分
敷金   :賃料1~2カ月分
礼金   :賃料1~2カ月分
仲介手数料:賃料1カ月分〜

これらのうち、礼金や仲介手数料がかからないケースもありますが、少なくとも賃料3~4ヵ月分の初期費用は用意しておいたほうがよいでしょう。

また、月極駐車場の種類によりますが、備品保証金などのコストが別途かかる可能性もあります。

月極駐車場の契約までの基本的な流れ

契約書と印鑑

月極駐車場を利用するためには、賃貸借契約が欠かせません。契約締結までの基本的な流れを以下にまとめたので、きちんと把握しておきましょう。

  1. 借りたい駐車場を見つける
  2. 駐車場のオーナーや管理会社(不動産会社など)に連絡する
  3. 駐車場の利用申込書を提出する
  4. 審査の結果が出るまで待つ
  5. 審査が通ったら契約手続きを行なう
  6. 指定された方法で初期費用を支払う
  7. 駐車場を利用できるようになる

上記の流れはあくまで基本なので、オーナーや管理会社によっては手順が変わったり、提出書類が増えたりする可能性もあります。

なお、駐車場によっては郵送やオンラインで契約締結できるケースもあるため、直接足を運べないときは管理者に相談してみるとよいでしょう。

契約に必要なものは?

月極駐車場の契約手続きを行なう場合、一般的には以下のものが必要となります。

  • 運転免許証の写し
  • 車検証の写し
  • 印鑑証明書
  • 印鑑

審査が厳しい場合は、任意保険証や収入証明書、住民票、銀行印を求められるケースもあります。何が必要なのかは契約する駐車場によって異なるため、あらかじめ確認することが大切です。

また、月極駐車場は早ければ翌日から利用できますが、基本的に利用開始まで1週間程度かかります。そのため、早めの対応を心がけないと、いざというときに車の置き場所に困ってしまうかもしれません。

スムーズに契約できるよう、上記で紹介した書類などは先に準備しておきましょう。

まとめ

自宅やマンションの敷地内に駐車場がない場合は、近くにある「月極(つきぎめ)駐車場」を利用するケースが一般的です。ただし、月極駐車場と一口にいっても種類はさまざまです。契約締結までの流れや費用、必要書類も変わってくるため、事前に確認するようにしましょう。

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